その猫、たぶん今日も予定がありません。

この猫、どう見ても急いでいません。
こちらが見ていても、目は半分。塀の上で、立派に休憩中です。
「今日、何かすることはないんですか?」
「ありませんけど、それが何か」
そんな会話を勝手に想像してしまいました。いえ、写真からの想像です。猫の通訳はできません(笑)。
でも、いい顔ですよねえ。
何もしないことに、これほど迷いがなさそうな顔。
人間は、休むのがなかなか忙しい。
休みの日だから洗濯をして、平日にできなかった片づけをして、買い物に行って。ついでに、あそこもきれいにしておこう。気づけば夕方。「せっかくの休みが終わっちゃった!」となる。
しかも、何もしなかった日は、それはそれで落ち着かない。
動画を見ていたら二時間たっていて、「ああ、時間を無駄にした」と思う。
片づけても不満、のんびりしても反省。これでは休日の立場がありません。
この猫なら、二時間寝ても後悔しなさそうです。
起きて、伸びて、場所を変えて、また寝る。
潔い。見習いたいところがあります。
夫婦の休日にも、よく似たことが起こります。
ひとりは「せっかく休みだから出かけよう」。
もうひとりは「せっかく休みだから家にいたい」。
おや。同じ「せっかく」なのに、行き先が反対。
どちらも休みを楽しみにしていたのでしょう。だから、予定が合わないとがっかりする。でも、相手が家にいたいと言っただけで、「私と出かけたくないんだ」となると、話が大きくなってしまいます。
「今日は午前中、猫になりたい」
そのくらい気軽に、休みたい気持ちを伝えられるといいですね。
「じゃあ、私は買い物に行ってくる。午後、お茶にしようか」
そんな分け方もできそうです。
一日中、同じことをしていなくても、一緒に過ごす時間は作れます。
むしろ、別々に好きなことをして戻ってくると、「こんなの見つけたよ」と話すことが増えたりする。
家でのんびりしていた側にも、「今日のテレビ、面白かった」がありますしね。
お土産話は、遠くへ行った人だけのものではありません。
私は、夫婦に必要なのは、立派な話し合いばかりではないと思っています。
「もう、そんなところで寝てたの?」
「気持ちよかったんだもん」
そう言って、ちょっと笑える。そんな会話も好きです。
何もしない時間があるから、話したくなることもある。
予定を詰めないから、その場の気分で「ちょっと歩こうか」と言える。
さて、この猫には、今日も明日も予定表がなさそうです。
こちらも一度くらい、空白のままにしてみましょうか。
ただし、塀の上で昼寝はしません。
そこまで見習うと、近所の方に心配されてしまいますので。
この記事を書いたカウンセラー
近藤カウンセラー
