ビールがない?|じゃあ、買ってこよう。

「喧嘩するほど仲がいい」と言いますが、ひだまりでは、仲のいい夫婦がわざわざ喧嘩をする必要はないと考えています。言いたいことは伝えても、怒ってぶつけなくていいのです。

家の中に、誰かの怒りを警戒しながら過ごす空気を作らない。そのために考えてみたいのが、相手への「期待」です。

冷蔵庫に、ビールがなかったら

暑い日に、汗水たらして働いて帰宅したご主人。楽しみにしていたビールを飲もうと冷蔵庫を開けると、いつものビールがありません。

「なんで入ってないんだ。こんなに働いてきたのに!」

奥さんが「ごめんなさい、気をつけます」とひたすら謝る。あるいは「私だって忙しいのよ!」と言い返す。どちらにしても、家の空気は悪くなります。

でも、同じようにビールが大好きでも、こんな人もいます。

「あ、しまった。買ってくればよかった。ちょっとコンビニに行ってくるわ」
「ごめんね、忘れてた」
「いいよ、気にしないで。買ってくるから」

ビールがないという出来事は同じ。でも、こちらでは喧嘩が起きません。

「してくれて当然」が怒りになる

違いは、「相手が用意してくれて当然」と思っているかどうかです。

「私の気持ちは分かるはず」
「これくらいやってくれるはず」

そんな期待が強いほど、外れたときに「大切にされていない」と感じ、怒りにつながりやすくなります。これは夫にも妻にもあることです。

相手にも忙しさがあり、忘れる日があります。その余地を残しておくと、小さな出来事を責め合いにせずに済みます。

期待を緩めることは、冷たさではない

怒らずにいることと、我慢して黙ることは違います。希望は伝えていい。ただ、かなわなかったときに相手を責める前に、「では、どうしようか」と考える。

期待を少し緩めるのは、相手への愛情を減らすことではありません。お互いが気楽に暮らせる余白を作ることです。

ビールがなければ、買ってくればいい。そんな小さな切り替えで守れる、家の平和もあるのです。

大阪ひだまり夫婦相談室